鳥山明さんの訃報にショックを受けています。
幼少期はアラレちゃん(再放送)を楽しく見ていましたし、小学生の時に始まった、アニメのドラゴンボールは毎週水曜7時から、ビデオに録画して、楽しみに何度も見てました。
強くて明るい、悟空にどんなに元気を貰った事か。心の中で、一緒に怒って、泣いて、成長したか!
気がつけば、心を育ててもらっていたのだな、と感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、悲しいです。
ちょうど昨日、「ももこの万年日記」を読んだところでした。
さくらももさんのエッセイで、2008年から2011年までの1ページづつの絵日記形式のエッセイです。
さくらももこさんは、言わずと知れた「ちびまるこ子ちゃん」の作者。2018年に、53歳の若さでお亡くなりになりました。
ちびまる子ちゃんは私とっては、ドラゴンボール以上に子供時代に夢中になった漫画です。
兄が毎週買っていたジャンプ。
私が月一回買っていたリボン。
そのキラキラお目目全盛の「少女漫画」に現れた、「普通の人の漫画」。
それがちびまる子ちゃんでした。
毎月リボンの中で最初に読んだのはちびまる子ちゃんです。
単行本も買い集めました。
何度も読んでは笑いました。
そして「まるこを読んで泣くなんて、、、」と思いながらも泣きました。
キラキラで恋愛メインの少女キャラより、まる子に共感し、平凡でちょっと自虐的な私という人格形成に大いに影響しました。
それは多くののまる子読者・視聴者と同じだと思います。
漫画家として、エッセイストとして大活躍のさくらさんの日常は、当時高校生の息子さんや、一緒に働くスタッフの人たちと楽しく、暖かく過ぎていました。
時節柄、大変なことが起こってはいましたが、世間のニュースに悲しんだりしつつ、
カラオケルームやら駄菓子屋さんやらを自宅に作ったり、
生き物好きのさくらさんらしく、鈴虫やら、カブトムシやら、色々な生き物を飼って愛でたり、
実は酒豪で、友達と飲んだくれたり、
お父さん「ヒロシ」とのおかしいエピソードがあったり。
さすが、「現代の清少納言」と言われたエッセイの天才、さくらももこさん。
日々の暮らしが、短くてもおかしく、味わい深く、暖かく、胸に迫ってきました。
読み終わった後に調べて知ったのですが、この頃にはすでに、癌を患っていたそうなのです。
抗がん剤には頼らず、
効果があると言われる治療を受けに、旅をすることもあったそうで。
心境を思うとご本人や、お子さんや、いつも一緒に仕事するスタッフの方々の優しさが悲しくてたまりませんでした。
悲観的に書くとそうなってしまいますが、患っていても、日常を、周りの人を、仕事を、大切に面白く、自分らしく生きる事を教えて貰ったように思います。
作品の最後の方、東日本大震災の年の夏、花火を間近で見て、自分も、仲間も泣いたという話が特にグッと来ました。
そして、やっぱり悲しくて悲しくて。
偉大な漫画家さんは命を削って、作品を届けてくれているんでしょうか。
私は日本人で、こんなに素晴らしい漫画に育てて貰えて、改めて幸せだと思います。
ご冥福をお祈りするのと、感謝の気持ちを贈りたい、そう思いました。