日曜日に家族で鬼滅の刃無限城編を見てきました。私と娘は二回目、主人は初回です。
2度同じ映画を見に行ったのは昔タイタニックを見て以来。リピートしたいと思えるほど良かったです!
なんというか、今の日本、いや世界のアニメーション映画の最高峰技術を見せつけられた感があります。
隣の人が言っていたのですが、「ジェットコースターに乗っている気分」。確かに、全編ドキドキと心拍数が上がる映画体験でした。
無限城の無限に広がっていく感じ、スピード感、絶望感に没入しました。猗窩座義勇戦の時に周りで水が噴き上がる所が良かったです。
戦いの迫力も凄くて、特に善逸獪岳戦の雷のエフェクト、スピード感が良かったのと、忍童磨戦での蟲が和風の絵柄で迫力が合って良かった。
戦い中の音楽もカッコよくて凄く良かったし、エンディング曲、LiSAの「残酷な夜に輝け」は途中「この小さな手のひらじゃ」という歌詞で忍の気持ちが歌われていて泣けましたし、映画の最後、「あと一歩だけ 一つだけ 夜を超えて」少し間があってからの「行け」で泣けました。
もちろんストーリーも、原作で分かってはいましたが心に響きました。
忍の、今まで笑顔に隠してきた、むき出しの怒りの感情。
「できるできないじゃない
やらなきゃいけないことがある」
の言葉に胸を打たれました。
鬼の中で、嫌いだけど自分の弱いところと共通していると思うのは獪岳。
「どんな時もアンタからは不満の音がしてた
心の中の幸せを入れる箱に穴が開いてるんだ
どんどん幸せが零れていく
その穴に早く気づいて塞がなきゃ 満たされることはない」
枡に空いた穴から金?豆?がこぼれ落ちる、背中に重なるのは心が抉られる気持ちがしました。
その後の愈史郎の
「独りで死ぬのは惨めだな
人に与えない者は いずれ人から何も貰えなくなる
欲しがるばかりの奴は 結局何も持ってないのと同じ
自分では何も生み出せないから」
鬼滅の世界観とはかなり異質な一コマでしたが、それだけに作者の考える、嫌な奴への辛辣な言葉なのかな、と思いました。
炭治郎がみた「透き通る世界」。
力の限りもがき苦しんだ後に到達する領域。最小限の力で最大限の力を出す。必要なものだけ明確にし、「閉じる」感覚。それは無我、真我の境地なのかな?と思いました。武術をする訳ではないけど、行ってみたい境地です。
もちろん1番の見せ場、猗窩座の切ない過去にも、素直に泣きました。
考えるほど、噛み締めるほど奥が深い、練り上げられた世界観だからこそ、多くの人の心に響くのだと思います。
願わくばもう一度見に行きたい!
そして!!
次回、その次の映画にも期待が膨らみます!
生きる上での楽しみなことが出来ました。