前から気になっていた「葉隠」を読みました。
ちょっと前からYouTubeでオススメされてた本。GHQに禁書指定を出された幻の本、的な感じで宣伝されてました。
「武士道とは、死ぬことである」という一文が有名ですが、江戸時代、四代将軍家綱の時代、九州の鍋島家に仕えた山本常朝という武士が口述したもので、鍋島家で大事に読み継がれてきたそうです。
確かに、武士とはどんな価値観を持った人達だったのかがかいま見ることができました。
先ほどの言葉もそうですし、
「武士道とは死に物狂いそのものである」
と、死を意識し、一瞬一瞬を大切にしていること。毎日行水をし、身なりを整えておくのもいつ死んでも恥ずかしくない覚悟を決めておくからなのだそう。(だが最近の若いもんは面倒くさがってだらしなくてけしからん、と愚痴っていました!今も昔も、「今時の若いもんは」と思うのが人の常なのが笑えます)
「剛の者」とは武士のあるべき姿としての褒め言葉です。
何となくネット用語として知っていた言葉はここから来ていたのを知りました。
「智、仁、勇」は武士の持つべき三徳で、智とは人と相談すること。仁とは人のためになることをすること。勇とは歯を食いしばること。
その様に説明されると、堅苦しく見える教えにも温かみを感じます。
読み進めると、現代に応用できる、「現実に即した身の処し方」がどんどん登場します。
読んだ感覚、ビジネスマン向けの自己啓発書です。
江戸になり、侍も殺し合いよりお勤めが評価基準になって、慣れぬ苦労を色々してきたんだろうな、と思いを馳せました。
「幸せなときは、自慢と奢りに気をつけなければならない。良い時にはずむものは、調子が悪くなるとすぐにへこたれてしまう。」
自分の慢心を見透かされたようで冷りとしました。
「本当に役に立ちたいと心かの底から思っているならば、あまり器用でない者の方が良いと言える」
「知恵のある人間は、、、すべて理屈をつけて通用すると思っている。これが知恵の害になるところだ。」
「昔の人が残した素晴らしい言葉やその行為などを聞き覚えておくことも個人の智恵にあやかるためである。私心を働かせないためだ。」
これらの文、小手先の智恵ではなく、真実を大切にする精神を教えてくれます。
意外だったのが、
「恋の悟りの究極は忍ぶ恋である」
と、まさかのビジネス書で恋を語るとは。
でも、その通り!純粋な恋の形。キュンとさせられました。
他にも現代にばっちり通じる部分、はっ、と気付かされる部分が多くあり、啓蒙書として正に名作だと感じました。
思ったより読みやすかったのもあり、おすすめしたい本でした!
- 価格: 869 円
- 楽天で詳細を見る