最近、ユング心理学に興味を持っています。
きっかけは自分の心の問題。
仕事での行き詰まりから、今まで全く問題がなかったはずなのに、仕事が辛くてたまらなくなってしまいました。
このままでは自分の精神がもたなくなるな、と感じていたところ、ユング心理学に目がとまりました。
「折り返しの心理学」
「人生後半の心理学」と呼ばれることがあるそう。
「中年の危機」
とも呼ばれる40代以降の中年期は「人生の昼下がり」。それまでの人生前半、「成長と発展」という考えかたでは、人生後半は通用しなくなります。
これはユング自身の経歴に関係があります。
ユングは1875年スイスに生まれた精神医、心理学者、心理学の三代巨頭の一人。
すでに活躍していたフロイトに影響を受け、互いに親交を深めましたが、後に理論の違いから袂を分かちます。
それ機に、幻覚を見たり、精神病に近い状態に陥ってしまいます。母の死という悲劇も乗り越えるため、スイスのボーリンゲンに自らの力で塔を建設、その中に篭って思索を深めます。
自分を癒すために描いていた絵が、チベットの曼荼羅と一致することにも意味を見出し、この時期を乗り越えたからこそ、ユングの心理学が形作られたといえます。
ユングは心理療法を通じ「個性化」つまり一人一人の神話の発見、なぜ生きるかという価値観を見つけることを大切にしています。
詳しく知らなかった私でも何となく耳にした事があったものでは
タイプ論
ペルソナ
というようなものがありました。
最近若者にも浸透しているMBT Iは、ユングのタイプ論を元にしたもので、眼にする機会も良くあり、現代にも生かされているな、と感じます。
日本では河合隼雄(1928-2007)が日本でのユング心理学を普及した第一人者です。
YouTubeで、河合隼雄氏の講演を聞くことができるので、私はそれを少しづつ聞いたり、何冊かの心理学入門書を読んだり、関連する動画を見たりして、ユング心理学の世界を楽しんでいます。
学び始めて、実際、自分のごちゃごちゃしていた感情を理解することが出来てきている実感があります。
まだほんの入り口に立っているだけなので、深くはわかっていませんが。
また、以前から興味があった、日本の神話を心理学から理解することもできる、日本人の考え方の根本にあるものを見つけられる面白さがあります。
そして、意外だったのがジブリ映画の楽しみです。おそらく宮崎駿監督はユングをよく知っていて、作品に盛り込んでいますし、
作品作りには「意識」して作る作品は面白くなく、「無意識の奥から」出てきた話こそ面白いというようなことをインタビューで語っていました。
ユングは無意識の心理を知る学問ですから、そこを理解でき、作品を新たな角度から楽しめます。
「君たちはどう生きるか」は監督の心理をぎゅと表現していて、だから一見すると理解不能ですが、ものすごく心を惹きつける魅力があるのだと気がつきました。
これから、少しづつですが、私が入口だけ入ってみた、ユング心理学について学んだことを、まとめていきたいな、と思っています。