offtonmofuの自主学習ノート

さいたま住み兼業主婦の自学ノートです

シンクロニシティーとコンステレーション

 

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現代文明は因果関係で説明することに慣れすぎています。

機械が壊れたら、なにか外からボタンを押せば直る。これは科学的態度。科学実験では実験者がだれであっても、それに関係なく結果が出なければなりません。だから普遍性がある。この考え方によって、近世以降世界は大きく文明を発展させてきました。

 

ところが、心の問題、日常生活の中での人間関係は「自分」が関係がないということはありません。例えば子供が何らかのトラブルを抱えていたとして、親はそのことは子どもだけの問題で自分には非がない、という考え方は違っています。親の考え方、態度、接しかたが影響して子供の問題につながっていることが考えられます。

 

 

シンクロニシティ

ユング心理学において重要視されてきた考え方に「シンクロニシティー」があります。

シンクロニシティー 共時性

 意味のある偶然の一致。因果律では説明できない、離れた場所で同時期に生起する出来事。

 有名なエピソードで、ユングが女性の患者とカウンセリングをしていた時の事。女性が夢の中にスカラベがでてきたと話をしていました。同時に窓の外で何かがコツコツ窓に当たる音がして、見てみると、普段はめったにみかけない、コガネムシがいたそうです。(コガネムシスカラベと同属)これを契機に女性の症状は回復していったそうです。

 

 またユングは、師であるフロイトのもとを離れた後、彼自身精神の危機を迎えていました。湖のほとりに自分で塔を建て、その中にこもり、自分の心と向かい合う日々をおくったそうです。その一部として、彼は何枚も何枚も絵をかきました。無意識に書いた図形、それは円と四角でなりたっていましたが、ある日それが東洋の「曼荼羅」にそっくりだということを知ります。

曼荼羅」はサンスクリット語で「丸いもの」という意味。密教の修行で悟りを開くためにあるそうです。

 

ユング自身がこのような偶然の一致を経験し、人生には因果律で説明のできない偶然というものが確かにある、それが自分の自己を統合する大切な要素となると考えました。

 

 

コンステレーション

コンステレーション 布置

 それぞれの事象が、それだけでは関係がないようだが、ある時それらが1つのまとまりとして意味見えること。

 コンステレーションは英語で「星座」の意味です。空には無数の星が散らばっていますが、古代から人は点と点をつなぎ、一つのかたまり、まとまりとして見ました。そして星座の一つ一つには「物語り」があります。

 人生においても、物事は時系列、因果関係をもって進んでいるわけではない。

一瞬のイメージが続いているわけで、そのイメージを人に伝えるためには、長い物語を必要とします。言い換えると、一瞬の「感情」や「情動」を伝えるためには「思考」による文字化、物語化が使われることかと思います。

 

また一つの事象があったときに、それをどうとらえるかはひとりひとり違っていて、「一瞬のコンステレーション」に「自分の物語を見出す」こと。

結局は人生で「自分の物語を生きること」が大切なのです。

それは、気が付かないまま生きることももちろんできます。

しかし、人生のつまづきの時、今までどおりの生き方でよいのか自問するとき、この「自分の物語を生きる」という見方をすることは、その後の人生の道しるべとなってくれるのではないでしょうか。