給食を食べた後、五時間目は眠くなるという話を娘としました。 流石に小4では授業中寝る子はいないようですが。
話をしていて、昔の事、五時間目の事をあれこれ思い出しました。
小学3年までは、海沿いの学校に通っていました。
窓際の席で、教室の窓から外を見ると、 一面に海が見えていました。
午後一番の、キラキラ光る海。遠い水平線やちいさく見える船。
先生の、国語の教科書を読む声が心地よくて、ぼんやりできて、 美しくて幸せな時間でした。
ぼんやりしちゃダメですね。
中学の一時期、パラパラ漫画を描くのにハマっていました。 ノートに書いて、 友達と休み時間に作品を発表しあったりしてました。
ある時、国語辞書全ページにパラパラまんがを書くチャレンジをし ました。
五時間目だったような、違ったような。
何日かをかけ、情熱をかけた作品がついに仕上がったときは、 中々の達成感がありました。
その辞書は受験を超え、高校在学中も使うことになるとは、 考えてなかった私でした。
高校生にもなると、 授業中の居眠りは皆多かれ少なかれやっています。
問題は、 いかに先生にバレないように寝るかと言うことになるわけで。
わたしは、その頃廊下側の一番前の席、割と死角の位置だし、 寝方も姿勢を崩さず上手に誤魔化して寝ているつもりでした。
けどある日、別に仲良くないクラスメイトから
「〇〇さん首斬りされたみたいに首だけなくなってたよ」
と指摘されてしまいました。
自信があっただけにショックで、 切られた首のように青ざめたのでした。
大学四年の時、ゼミが午後一番にありました。
良い意味で古くレトロな教室で、 いつもちょうど良い木漏れ日が入ってくる、 気持ちの良い部屋でした。
内容はシェイクスピアの精読。教授は優しいお爺さん先生で、 低音の素敵な声をしていました。
ゆっくりゆっくり流れる、静かでなんとも文学的な時間。
文学を学んでも、仕事には役に立たないかもしれない。でも、 人生を学ぶ、 味わうのに文学以上のものはないと言う事を教わりました。
五時間目というかけがえのない時間。
あなたにはどんな五時間目の物語がありますか?
社会人になって何十年、今の私は、、、仕事の昼休み、 ちゃっかり昼寝をしてます!