子供の頃習った歴史では、もともと日本に定住していた縄文人がいて、弥生時代に中国大陸や朝鮮半島から弥生人が稲作を持って入ってきた、という物でした。
縄文人はほりの深いいわゆるソース顔。
弥生人は薄い顔で目が細い醤油顔と言われていました。
それが、最近の研究で第三のグループ、
古墳人が東アジアから古墳時代までに日本に流入してきていて、現代日本人は、主にその三種のハイブリッドだということがわかったそうです。
なんと一番濃いのは古墳人のDNAなのだそう。
古墳人は、弥生人よりさらにのっぺりした顔つきで、背もやや高く、今の日本人に似た特徴だそう。
また都道府県別に人のDNAを調べると、縄文系、渡来系の分布が下の図のようになるとのことでした。
青 縄文
オレンジ 渡来系
グレー 中間
これを見ると四国近畿地方に渡来系の人たちが多く、縄文系は東北と九州のはしの方に追いやられたのかな、というように見えます。
東北は山内丸山遺跡もあり、脈々と縄文の信仰が残ってきたのかな、というイメージがありましたが、鹿児島に強く縄文の血が流れてるのは少し意外な感じがしました。
戦いをする必要のない暮らしをしていだ平和な縄文人たちの所に、農耕と戦争をもってたくさんの人がやってくる。農耕によって、彼らの人口は爆発的に増えていく。
縄文人たちは彼らと交わるとともに、山の方へ、辺境の方へと移動していったのかな、想像できます。
新しいDNAを調べる技術で、文字通り歴史が塗り替えられました!
ある専門家の方が動画で話していましたが、おそらく古代日本は今までイメージしてた日本の姿より、ずっと多様性ある、色々な種族が暮らす国だったとのこと。
平安時代くらいまでは、ちょっと地方に行けば、全く姿の違う、おそらく言語も違う人々が普通に暮らしていたと考えられるそう。
そう考えると昔話の妖怪退治、例えば鬼やら土蜘蛛やら両面宿儺など、姿形、言語の違う人を征服するのに、妖怪と例えたのもリアリティをもって理解できるところです。
研究が進んで、これからますます古代日本の事、自分たちのルーツが紐解かれていく予感にワクワクします!
ちなみに、しめ縄の形螺旋状に巻かれた姿はDNAを表しているという説があって、とても素敵な考えだと思います。
自分の世代までずっと続いてきてくれている、先祖からの記憶。
そう考えると、孤独感を感じがちな現代でも自分は1人で生きているのではなく、繋がっている、見守られている、そして先へと繋がる役割の中に生きていると言う、暖かい気持ちになれる気がします!