「前玉・佐吉多万(さきたま)」から変容し、埼玉さいたまになったようです。
いくつかの説があるようです。
⚪︎東京の多摩地方の先にあるから
⚪︎たま(湿地)の前にあるから
⚪︎幸魂(さきみたま)から
三つ目の説について
さきみたまとは?
魂を四つに分かれる考えかた、一霊四魂が神道にはあるそう。
荒魂あらみたま
勇ましさ、向上心前に進む力を司る
和魂にぎみたま
平和、調和、思いやり、人との交わりを司る
和魂は幸魂(さきみたま) と
奇魂(くしみたま)に分けられます
幸魂さきみたま
「幸」(さき)は「咲き」や「裂き」増殖や分裂の意味。人を幸せにする、愛情、人を育てる
奇魂くしみたま
「奇」(くし)は、「串」や「櫛」、「整え」や「統一」の意味。不思議な力で、物事を成し遂げる。
幸魂奇魂のエピソードはへ古事記にも語られています。
スクナビコナと共に国づくりを進めていた大国主は、スクナビコナが去った、後力を落としていました。すると、輝く神が近づいてきました。それは自分自身の幸魂、奇魂でした。そして三輪山に住むことを勧めたということです。
前玉神社さきたまじんじゃ
埼玉県行田市の埼玉古墳群、その目の前にあるのが前玉神社。浅間古墳の上に建てられています。
御斎神
⚪︎前玉比売神(サキタマヒメノミコト)
天之甕主神(アメノミナカヌシノカミ)の子で、甕主日子神(ミカヌシヒコノカミ)の母です。
⚪︎前玉彦命(サキタマヒコノミコト) 夫婦神。
⚪︎木花咲耶比売
富士浅間神社で祀られる人気の神様。
天照大御神の孫、ニニギと結ばれますが、このニニギはなかなかなかろくでもないエピソードばかりの神です。
高千穂に降臨したニニギは、絶世の美女コノハナサクヤヒメ一目惚れしプロポーズ。父親の大山祇の神は、喜んで、コノハナサクヤヒメと姉のイワナガヒメを嫁がせましたが、ニニギは、見た目が悪いイワナガヒメは送り返してしまいました。
そして一晩の間に身ごもった、コノハナサクヤヒメが妊娠を告げると、本当に自分の子かと疑ったのです。潔白を知らせるため、ヒメは産屋に籠り火をつけ、その中で出産します。生まれたホデリ ホスセリ ホオリのなか、ホオリ🟰山幸彦はのちの神武天皇の祖父となります。
前玉比売神サキと、コノハナサクヤヒメのサクが習合して一緒に祀られるようになったのでしょうか。
この神社は以前ニ度参拝しました。こんもりした小山を急階段で登りましたが、古墳だったのですね。
最近は、縁結びの神様として人気がでているよう。猫の御朱印や猫ハニワがあったりするようなので、またぜひ参拝したいです。
またゴールデンウィークには、古墳公園で火祭りが行われており、産屋に火をつけるエピソードを再現するようです。そちらも一度見てみたいと思っています。
さいたまの名前の由来は幸せを願う、住民の幸せを願う素敵なものでした。